
オルソケラトロジーとは
オルソケラトロジーとは、特殊なハードコンタクトレンズ(オルソ-Kレンズ)を寝ている間に装用し、眼球表面の角膜の形を矯正することにより、日中の裸眼視力を向上させる近視矯正法です。
オルソケラトロジーの特徴
“歴史は意外に古い”
オルソケラトロジーの歴史は古く、その起源は中国に遡ります。就寝中に目の上に砂袋を置いたのが始まりと言われています。その後、1960年代にアメリカでオルソケラトロジーの基礎が完成しました。日本ではまだまだ認知度が低いのですが、これから主流になってくる可能性が高いです。
“手術と違って元に戻せる”
使用を中止すれば元の状態に戻る可逆性が特長で、レーシックのような手術をせずに日中裸眼で過ごす事が出来ます。そのため、スポーツ愛好者を初めとして、職業上メガネやコンタクトレンズの装用が不便と感じる人や、乾燥感が気になる人などに適しています。
“眼科専門医が処方します”
従来のハードコンタクトレンズとは、原理・レンズデザイン・フィッティング・使用方法などが異なるため、治療を行うには所要の講習会を受講する必要があり、専門のトレーニングを受けた眼科専門医にしか処方が許されておりません。
“強度の近視には向いていません”
オルソケラトロジーも万能ではありません。近視や乱視が強い人ですと、効果もそれなりにしか出てきません。人を選ぶ治療法ではありますが、自分に向いている、と思われたなら一考の余地はあります。
オルソケラトロジーの適している方
・軽度〜中等度の近視の方
・ドライアイで日中のコンタクト装用が難しい方
・手術に踏み切れない方
※手術と違い、オルソケラトロジーは中止すると元に戻ります
・未成年の方
・医師の指導する使用法が守れる方
円錐角膜の方には禁忌となりますので、この治療プログラムはご利用頂けません。
治療内容
オルソケラトロジーによる近視矯正の治療プログラムは以下の通りです。
【初回】 2時間〜2時間半程度かかります。
・ 問診
・ 他覚的・自覚的屈折検査
・ 視力検査
・ 角膜曲率半径測定
・ 角膜形状解析(オルソ-Kレンズ装用前・後)
・ 眼圧検査
・ 角膜内皮検査
・ 前眼部検査
・ 眼底検査
・ オルソ-Kレンズを装用して1時間、リカバリールームで目を閉じたままにします
・ オルソ-Kレンズのフィティング検査
・ オルソ-Kレンズの発注(お急ぎの方は適宜ご相談ください)
【2回目】1週間後
・ オルソ-Kレンズお渡し
・ レンズ取り扱い方法ご説明
【3回目以降】1週間検診、1か月検診、3か月検診、6か月検診
・ 問診
・ 他覚的・自覚的屈折検査
・ 視力検査
・ 角膜曲率半径測定
・ 角膜形状解析
・ 眼圧検査
・ 前眼部検査
オルソケラトロジーによる治療プログラムは自費診療で行います。
費 用
治療プログラム費用 |
両眼 |
15万円(税別) |
片眼 |
7万5千円(税別) |
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※治療プログラム費用には以下の物が含まれます。
・ 初回レンズ代金
・ 適正検査料
・ 定期検査料(6か月)
6か月検診以降、検診1回3,000円
レンズ破損・紛失時、1枚30,000円
(治療用レンズの破損保障ができる動産保険加入制度があります:保険費用5,000円/人。
1年間2枚まで保証を受けることが出来ます)
・ ケア用品/スターターキット
・ ディスポレンズ(視力が安定するまでの使い捨てレンズ)
注)オルソ-Kレンズは近視の治療プログラムに含まれる医療機器です。そのため、レンズ単体での販売は行っておりません
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