— 未来の目を守るために、いま始められること —

はじめに

「最近、うちの子が黒板の字を見づらそうにしている」「ゲームやスマホの時間が増えて心配」
——そう感じていらっしゃる親御さんも多いのではないでしょうか。
子どもの近視は一度進むと、元には戻りません。
だからこそ「進行をできるだけ抑える」ことが、未来の目の健康を守るためにとても大切です。

当院では、医学的根拠に基づいた近視抑制治療として、
**オルソケラトロジー(夜間装用コンタクト)とレッドライト治療(近視進行抑制用の光治療)**をご提案しています。
ここでは、それぞれの治療について、「親として本当に納得して選べるか?」という視点でご紹介します。
オルソケラトロジーとは?
夜寝ている間に装用する特別なハードコンタクトレンズ

オルソケラトロジー(通称オルソ)は、寝るときだけ装用するコンタクトレンズ。
角膜の形を一時的にやさしく整えることで、朝には裸眼でよく見えるようになります。


保護者の目線から見たポイント
装用は夜だけ:
日中の学校生活では裸眼でOK。メガネを気にせず運動や水泳も可能。
近視の進行を抑える効果がある:
単なる視力矯正だけでなく、近視の進行を遅らせることができます。
毎日の装用と清潔管理が大切:
お子さま本人の性格やご家庭でのケア体制も考慮が必要です。
よくあるご質問
- Q痛くないの?
- A
初めは違和感があることもありますが、ほとんどのお子さまが数日で慣れます。
- Q何歳からできるの?
- A
小学1〜2年生くらいから可能です。目の状態によって個別にご案内します。
レッドライト治療とは?
1回3分×2回、目の奥に働きかける新しい治療法

レッドライト治療は、近視進行を抑えるための「特別な赤い光」を使った新しい治療法です。
専用の医療機器を用いて、1日2回(各3分間)、目に安全な波長の光をあてることで、眼軸(目の奥行き)の伸びを抑えることができます。


保護者の目線から見たポイント
1回3分を朝と夕に:
1回の治療はたった3分。1日2回、ご自宅で行っていただけます。
赤い光はややまぶしいが、すぐに慣れる:
初めは明るさに驚くお子さんもいますが、多くの場合すぐに慣れて、自然に治療を続けられます。
痛みや副作用はなし:
光は目にやさしい設計。これまで副作用の報告はなく、安全性も確認されています。
ご自宅でできるタイプもあり、通院の負担が少ない:
機器は月単位でレンタル可能です。通院が難しいご家庭にも適しています。
効果を得るには“継続”がカギ:
毎日のルーティンとして定着させることが、治療効果に直結します。
よくあるご質問
- Q本当に効果があるの?
- A
近年の研究で、一定の割合で眼軸の伸びを抑える効果があるとされています。当院でも、多くのお子さまにご利用いただいています。
- Qいつまで続けるの?
- A
基本的には1年以上の継続をおすすめしています。途中での経過観察や眼軸測定も行い、効果を確認しながら進めます。
近視の進行を放っておくと、将来どうなる?
進行性の近視は、将来の網膜剥離や緑内障など、重大な目の病気のリスクを高めることがあります。
「今は見えているから大丈夫」と思っても、小学生〜中学生の間にどれだけ進行を防げるかが、その後の目の健康に大きな差を生みます。
中野眼科の近視対策:
患者さんごとに「無理のない、続けられる治療」を一緒に考えます
治療法にはそれぞれメリットと注意点があり、お子さまの年齢や性格、生活環境によって向き不向きがあります。
当院では、初診時に丁寧な検査とカウンセリングを行い、ご家族と一緒に最適な選択肢を考えていきます。
無理に治療を勧めることは決してありません。安心してご相談ください。